2015年03月24日

KC-46Aの売り込み

ボーイングが日本にKC-46Aの売り込みを行っているとの話が出ていますね。
中期防で検討中の3機に対する売り込みなわけですが、KC-767を採用している現状では放っておいてもKC-46Aになっていたでしょうに熱心なことです。
KC-46Aはつまるところ、KC-767の米空軍採用型であり、空自が採用したモデルと基本は同じですが、時代に合わせて給油システムやブームが新型になっています。中期防で採用する際に問題になることがあるとすれば、現状ではまだ開発中の機体だということですね。とはいえ、新型の給油ブームや新型の給油システムの搭載によるマッチングだけの話なので、それほど難航はしないでしょう。すでに試作機が初飛行しただけの段階で量産に入ってますし。

ちなみに、KC-46AのベースとなるB767は民間モデルの生産販売は終了しており、AWACSや空中給油機などの軍用機のベースとして生産が続けられています。
民間モデルの後継は787で、こちらは日本でもお馴染みですね。
ちなみに、767の軍用モデルですが、実は米軍もKC-46Aが初採用で、現状767軍用モデルの最大ユーザーはE-767とKC-767を有する航空自衛隊だったりします。E-2D採用時にもE-767追加の話題がありましたが、E-10(E-767米軍型)が中止されてしまった以上、搭載機材の問題でE-3後継を待つべきでしょう。
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2014年12月12日

UH-X

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一度談合でぽしゃってからgdgd感のあるUH-1J後継機種選定ですが、とりあえず3社からの提案で選定するようです。
川崎エアバス連合はOH-1改造の当初選定通り、富士ベル連合は民間機の412ベース、三井物産がAW169ベースとなっています。
三菱シコルスキー連合は提案しないのかとか、OH-1改造が防衛省の想定する調達価格に落ち着くとは思えないとかいろいろ気になるところのある選定ではあります。

まず、それぞれの提案を見ていきたいと思います。
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まずOH-1改造機ですが、これのメリットは何と言っても国産機ですので国内航空産業への貢献が大きいです。
じゃあ、なんで国産機なのにエアバスが絡むのかというと、民間型の海外販売をエアバスが担うことで販売機数が増えて単価が下がることを狙っているのでしょう。
実際に川崎とエアバスはEC145(BK117C2)を共同開発・生産していますので民間販売では実績ありです。というか、日本ヘリコプター産業の民間事業での唯一の成功事例ではないでしょうか。
ただ、この連合の場合、別の問題があります。それは「UH-72Aではいかんのか?」という問題
Program-Overview_Inside.jpg
EC145(BK117)の米陸軍仕様で、州軍のUH-1後継として採用された機体です。性能面(積載量や定員)で割り切りは必要ですが、UH-60JAもあることを考えると別にいいんじゃないの?という気はします。
もともと米陸軍の機体もトランスミッション等は川崎製で、日本向けのBK117自体も国内生産で多数の自治体に使用されています。米軍調達価格で1機6億円程度とお安いのも魅力です。
そもそもHH-60がベースのUH-60Jを改造して汎用ヘリとして採用というわけのわからんことをした結果、汎用ヘリをハイローミックスする必要が出たわけですから、削るべきところはきっちり削るべきではないでしょうか。そもそもUH-60JAもレーダーとかFLIRとかいろいろオミットすれば価格が下がる気もしますが、今更言っても仕方ないことでしょう。
というか、そもそもUH-60を装備てんこ盛り仕様とシンプル仕様にわけとけば機種統一できたんじゃないの?と思わなくもないです。まぁ、機体そのものも高価な部類なので難しいかもしれませんが。

412.jpg
続いてはベル412です。
こちらはいわばUH-1Jのツインエンジン版ですね。UH-1Yを提案しないのは価格の問題でしょう。
海上保安庁仕様なら巡視船への搭載も考慮されていますので、海上自衛隊艦艇に派遣される際に便利でしょう。
ネックは、もとをたどればUH-1ですので基礎設計がかなり古いことではないでしょうか。
個人的に富士のヘリコプター部門は民業がやる気あるようには見えないので、これとれなかったらリストラじゃねぇの?と思います。部品は残るでしょうが。
あえて押す理由の見当たらない機体ではあります。

AW169AAS Flying v1-01-00 blog.jpg
最後にAW169ですが、日本国内で提案してるのが三井物産ということで、生産・整備はどうすんだよって感じです。
メリットは最新鋭機ってことですが、同時にデメリットも最新鋭機ってことでしょうか。というか国内メーカーがパートナーにいない時点で採用はない気がします。EH-101で防衛省のAWに対する印象も悪いでしょうしね・・・。

今回三菱が参加していませんが、三菱の回転翼機はH-60があるので海上自衛隊向けの次期哨戒機でそれどころではないということかもしれません。大失敗に終わったMH2000が日の目を見るチャンスかなぁとも思いますが穿り返さないほうがいいんでしょうかw

とにかく陸自の回転翼機はV-22採用も含めて大きな変革期にありますので、そのへん含めて次回は書きたいなぁと思います。
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2014年12月04日

AH-Xどうなるの?

IMG_0612.JPG
陸上自衛隊がAH-64Dの調達中止を決めてからそれなりの期間が経過しましたが、その後どうするのかという話は聞こえてきません。AH-64EとAH-1Zでまた選定やり直しとか、AH-64Eで決まりだよとかいろんな話はありますが、あくまで噂の域をでません。OH-1改造はないでしょう。時間的な問題で。
13機などという少数の調達で終わっていますから、このままでは運用面で効率が悪すぎますし、なにより部隊編成がまともにできません。一応、ブロックUの生産が終了してラインが閉まったので日本だけが調達を続けると高くつくという理由付けがされていますが、アップデート版のブロックV(現AH-64E)の生産は続いているわけで、そっちにアップデートすればいいだけの話です。
結局、最終組み立てだけのライセンス生産で価格が高騰して、やがて調達の始まる10式戦車や機動戦闘車の調達を圧迫しそうだったのでやめたというのが正直なところではないでしょうか。

あと、何より致命的なのは、近年自衛隊が力を入れる島嶼部防衛に不向きというとこではないでしょうか。
海兵隊が使用するAH-1WやAH-1Zと異なり、艦への搭載を前提としていないため、ローターの折り畳みができないというのも致命的かと。
じゃあ、AH-1Zにしとけばよかったのかというと、そういうわけでもなくイギリスのAH-64DであるところのWAH-64(イギリスでの名称はAH.1)は海軍艦艇の運用を前提に改良されています。
WAH-64(AH-1) from 664 Sq, is lowered on the lift of HMS Ark Royal into the hanger.jpg
結局のところ、こういう独自改良をせずに漫然と米陸軍仕様をベースに調達したことがそもそもの間違いのような気がします。
次回はヘリコプターつながりでUH-Xでもやろうかと思いますが気まぐれです。
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