・自衛隊の救急キットの話
何かとネットで話題になる(ネタになる?)ことの多いとある軍事評論家の方が、某経済紙で連載してるシリーズで、陸上自衛隊の個人救命具があまりにも貧相なことに触れてます。
実際問題、災害派遣の際にも必要になることがあるわけですし、何より応急手当は割と「自衛官」という職業から連想される能力だと思いますから、各種救急措置の訓練はやってやりすぎということはないでしょう。
記事は現在審議中の法案と絡めて書いてますが、個人的には「そんなこととは関係なくどのみち充実させなければならない」分野だと思いますので、あの方には今後ともこの手の記事を期待したいですね。本来、歩兵装備で一番重要な部分だと思うんですけどねぇ・・・。
それにしても、あの人もこういう記事ばっかりなら叩かれることもないでしょうに、自説曲げませんよね。読んでて「んんん?」っていう記事が多すぎるのがどうにも・・・。
・フィリピンが日本に装備品の要求リスト
アキノ大統領が5月末に日本に来ていましたが、その際に日本に中古でいいから兵器を安く譲ってほしいという要望と希望品のリストを出しています。
感想は、欲しいのはわかるけど維持できんのか?というしごく単純なものでしたが・・・。
具体的には、P-3C、しらね型DDH、おやしお型SS、はやぶさ型ミサイル艇の4つです。
まずP-3CはP-1の配備で用廃がでてきますから、海自側は特に異存ないでしょう。一応アメリカも可としているようです。ただ、戦闘機すら持たない貧弱な航空戦力にこんなもんいきなり突っ込んで運用予算は大丈夫なのか?という問題があります。中国の挑発を抑えるために対潜哨戒機が必要なのはわかりますし、日本の利益にもつながりますが、対潜装備は維持できずに、せいぜい洋上哨戒機になるのがオチじゃないかなぁと。それでも飛ばせるならありなんでしょうが・・・。まぁ、航空機に関していうなら、まずは領空警備できるようにどうにかしろと。

しらね型DDHも退役する艦ですので、海自は特に異存ないでしょうが、すでに退役した「しらね」はXASM-3の実艦標的になることが決まっていて、改造業者もすでに決定済みというか、もう工事に入って装備おろしちゃってます。どっちみち「しらね」はCIC火災で、「とりあえず退役まで数年使えればいいや」で「はるな」からCIC機材を移植してましたので、運用寿命は残って無かったかと・・・。残るは「くらま」ですが、こちらは退役まで2年ほどありますね。どうなることやらといったところですが、問題は「維持できるのか?」という点に尽きるかと。
蒸気タービン艦ていうのもアメリカ、韓国からの供与や輸入、日本の供与巡視船でディーゼルとガスタービンだらけになってる現状では具合悪いですし。まぁ、かといって、ゆき型やきり型も当面は退役艦なさそうですが。
潜水艦は論外ですね。海自も増勢中でしばらく退役は先延ばしでしょうし。まぁ、もともと退役する艦齢が若かったわけですが。
個人的にはオーストラリアも含め潜水艦の輸出には反対です。自国の安全保障上、最大の脅威になり得る兵器をわざわざばら撒く必要はないです。というわけで、個人的にはオーストラリアの潜水艦は、豪州内のごたごたもいろいろめんどくさいし独仏と勝手にやってくださいと思ってます。
はやぶさ型ミサイル艇は、供与自体は問題ないでしょうが、そもそも海自で近々退役させる予定もねーだろ新造すんのかって話です。DEXが就役しだすと退役するんでしょうが、それなら同じくDEXで更新されるあぶくま型のほうが良くない?って話で。新造しても100億円くらいなので、一応フィリピンでも調達できなくはない?のか?
このへんは他にもいろいろネタになりそうですよね
とりあえずこの辺で。美保基地航空祭行ってたりとかいろいろネタはあるんですが、写真の整理がね・・・。
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