中期防で検討中の3機に対する売り込みなわけですが、KC-767を採用している現状では放っておいてもKC-46Aになっていたでしょうに熱心なことです。
KC-46Aはつまるところ、KC-767の米空軍採用型であり、空自が採用したモデルと基本は同じですが、時代に合わせて給油システムやブームが新型になっています。中期防で採用する際に問題になることがあるとすれば、現状ではまだ開発中の機体だということですね。とはいえ、新型の給油ブームや新型の給油システムの搭載によるマッチングだけの話なので、それほど難航はしないでしょう。すでに試作機が初飛行しただけの段階で量産に入ってますし。
ちなみに、KC-46AのベースとなるB767は民間モデルの生産販売は終了しており、AWACSや空中給油機などの軍用機のベースとして生産が続けられています。
民間モデルの後継は787で、こちらは日本でもお馴染みですね。
ちなみに、767の軍用モデルですが、実は米軍もKC-46Aが初採用で、現状767軍用モデルの最大ユーザーはE-767とKC-767を有する航空自衛隊だったりします。E-2D採用時にもE-767追加の話題がありましたが、E-10(E-767米軍型)が中止されてしまった以上、搭載機材の問題でE-3後継を待つべきでしょう。